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住宅建築賞2025 入賞作品展 並びに レビューセッション参加レポート

住宅建築賞2025 入賞作品展 並びに レビューセッション参加レポート

弊社で施工した「飯田邸(設計:ship architecture(中村俊哉+藤井 愛)」が、一般社団法人東京建築士会が主催する「住宅建築賞2025」を受賞しました。 「住宅建築賞」は、一般社団法人東京建築士会が主催する、東京圏に建設された住宅を対象とした、40年以上の歴史を持つ名誉ある賞です。

※写真右から、古谷誠章 前東京建築士会会長、中村俊哉さん(設計)、そして私 山下です。

 

住宅建築賞2025 入賞作品展 並びに レビューセッション参加レポート

今回、その入賞作品展とレビューセッションが2025年8月21日に開催されるということで、参加してきました。

会場は 田町にある建築会館ギャラリー。ここは日本建築学会の本部が置かれている、いわば建築界の総本山的な場所になります。私にとっては、20代の頃にこの場所で行われた著名な建築家の講演会に参加して以来、実に30年ぶりの訪問でした。

住宅建築賞2025 入賞作品展 並びに レビューセッション参加レポート

まず、建物単体ではなく、周辺環境全体を表現された模型に圧倒されました。延床面積約15坪の狭小住宅が、その町にどう溶け込んでいるかがわかる演出になっています。展示されている建物写真は大きく感じますが、周辺の建物に比べると本当にコンパクトなのです。

住宅建築賞2025 入賞作品展 並びに レビューセッション参加レポート

建物の模型も細かい箇所まで再現されていて、柱を無くしたことで庭の樹木を建物の中に取り込まれているため、面積の数字以上に広さを感じることが可能であることがうまく表現されていました。

住宅建築賞2025 入賞作品展 並びに レビューセッション参加レポート

その後、審査員の方々と今回受賞された建築家の皆さまとのレビューセッションに参加。

今回受賞された建築家の皆さまは全部で6組でした。その内4組がカップルでの受賞されていたのが今年度の受賞者の特徴です。

審査員の方々も意匠設計、構造設計、照明設計等各々の専門分野の方から独自の視点で的確に講評されており、今まで認識し得なかった新たな気づきを得る機会となりました。ただ、各受賞作品に対し比較的辛口なコメントが多く、「飯田邸」は審査員の目にどのように映っているのだろう、と緊張しながら期待と不安が入り混じった心境で聴いておりました。

いよいよ「飯田邸」の順番です。その時、私の緊張は最高潮に達していました。しかし、各審査員からの辛口コメントは一言もなく、前向きなコメントばかりでかえって拍子抜けするぐらいでした。狭小住宅でありながら、建築面積の4分1に相当する部分を削って庭を構成し、あえて柱を設けなかったことにより建物内外の一体感を創り上げてたことが、高評価につながったようです。

講評が終わった後、安堵の念を抱きました。そして、「飯田邸」の施工に関われたことを誇らしく思うとともに、これからの「住まいづくり」に対し、改めて強い使命感を抱く機会となりました。

~まとめ~

 今回参加したレビューセッションは、日々の実務に追われている私にとって、学生時代に置き忘れてしまった建築に対する情熱を再び呼び起こしてくれました。

住宅には、そこに住み手(お客様)が存在し、住み手の想いを設計者がゼロから図面という形で創造し、両者の想いを受けて、われわれ工務店が住宅というカタチで創造していく。「住まいづくり」いわば、この三者の協働作業によって創造されるといっても過言ではありません。

「住まいづくり」のプロセスは本当に奥深いものなのです。このレポートを通じて、皆さんの理想の住まいを考えるきっかけになれば嬉しいです。

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